ばーか あたしに決まってんじゃん だって、あたし見て坂本って言ったもん 「じゃあ、卓也。やってもらっていい?」 あれ? 卓也って…あっちの坂本の名前じゃん あたしじゃないんだ …なんか、寂しー まぁ、どうせ当たっても出来なかったし、あの竹居と同じようになるのはゴメンだから ちょーどよかった 「はい、正解ー」 男、坂本は嬉しそうに手についたチョークの粉を払いながら自分の席に戻った。