オレのデスクに

そっと

置かれていたチョコレート

差出人の名前はなかった

その箱の大きさが

愛情ではなく

感謝の気持ちだと

教えてくれる

誰からなのか?

察しはつくけど

確信させてくれない

ずるいヒトだなと思った

キミの

あの日からの冷たい背中

時折、振り向き

オレを気遣うような笑顔

交わした言葉を思い出す

名前がないことで

オレからのお返しはいらない

これで

おしまいなのだと気づく

明日からは

キミのいない世界

でも、好きだから

今は、ただ

オレの

「ありがとう」は

行き先を探している