警察官2人と、管理人さんと一緒に部屋の中へと足を踏み入れた。



荒らされているであろう部屋。


見るのが怖かった。



「あ~!引き出しとか開けられてますね」


警察官の人の声。



「うわぁ、ちょっと荒れてますね」



管理人さんも暗い声でそう言った。






やっぱり……





あれ?




玄関から見えた部屋の中は、特に荒らされた形跡もなく、出かけたときのままだった。





「あ、あの引き出し…… 私が開けたままだったんだと思います」



出かける直前に忘れ物に気付き、引き出しを閉めるのを忘れた。



「こんなところに服が投げられてます」


また警察官の人の声。




「あ、それ俺が脱ぎっぱなしなだけです」



先生のジャージがリビングに転がっていた。





新婚旅行に旅立つ朝は、超バタバタしていて、部屋はぐちゃぐちゃのままだった。