恥ずかしがる私の元に、機内食が運ばれた。



「センキュー!」


いかにも、日本人です!って感じの発音の私。



「Thank you」


やっぱり先生の発音、かっこいい。






機内食の豚肉のステーキを頬張った先生は、目を細めて言った。




「幸せすぎる……」





うん。

私も。

幸せすぎるよ。



食べ終わると先生はすぐにあくびをして、私の肩に頭を乗せた。




「先生、疲れてるでしょ。眠っていいよ」


「ん……」



すぐに眠ってしまった先生。





私は、去年の沖縄旅行を思い出していた。


沖縄の満天の星空の下、先生はプロポーズをしてくれた。



幸せすぎて、時が止まればいいのにと思うくらいだった。



でも、あの時は、こんなに早く夫婦になれるなんて思ってなかったね。