「幸歩、16歳の誕生日おめでとう。プレゼントとか渡せれば良かったのに…ごめんな。」



「先生の言葉がプレゼントだから、それだけで嬉しいです。」



なんか今日の私…



わりと素直かも……。



よしっ、この素直な気持ちにのっかっちゃおう……。


「先生も誕生日おめでとうございます!私、先生に見てもらいたいものがあるんです!!」



私は右手握りこぶしを作って先生の前に差し出す。



「ん?その拳の中に何かあるってこと…?」