ちらっと梗子を見ると、まだにんまり顔を崩していない。



「何…?」



箸を置いて、梗子をじーっと見る。



「なんか幸歩と先生見てると、じゃれあってるようにしか見えないよ!」



その言葉に顔が熱くなる。


幸いにも、他の女の子たちは先生の食べる姿に夢中で、梗子の言葉は聞いてなかった様子。



良かった良かった……。