運転席に身を乗り出すような姿勢になっていた私は、助手席に深く座り直した。


なんか…



軽く放心状態なんですけど…。



コンサート終わってから色々ありすぎて…



私……何年分のドキドキを、この時間の中で刻んだんだろう…?



そっと、自分の指で唇に触れてみた。



まだ…




熱を帯びてる…。