ニヤッと笑った先生は、私の腕を掴むとグイッと引っ張る。



その弾みで運転席の方に身を乗り出すような形で引寄せられた私に、先生は唇を重ねた。



突然のことで、びっくりの私は身動きすら出来ない。


先生はすぐに唇を離した。




「おとなしいじゃん。」



「と…突然で……何も言えませんよ……。」



ドキドキしてしまって、声が途切れてしまう。




「…じゃあ、何も言わせない。」



そう言うと、再びキスをした。