「それじゃあ、背…向けたままですけど……帰りますね。」




「気を付けて帰れよ。」



優しい声に見送られて、私は準備室を出る。



やだな…私…。



今日の先生に、ときめいてばっかり。



そもそもの準備室に来た目的なんて、すっかり頭から抜けちゃってた…。



あの噂は……



きっと何かの間違い…?


そういうことにしておこうかな。