「ケン…。
お父さんそっくりねぇ…。
あなたが無事で…
良かった…。」

少女は涙を流した。

少女の首にはロケットがあった。

ケンにそれを差し出し、少女は目を閉じた。


ケンはロケットを開いた。

赤ん坊の写真だ。

捲るとケンと書いてある。

「どう言う事だ!?」


その時また爆弾が落とされた。


「玲!」

ふいに後から声がした。

僅かな間写し出されたそこには、ケンとそっくりの青年がいた。

「誰だ!?」




そして深い闇が校舎を包み、静寂が訪れた。