ルカは一瞬身を引いて、 逃げる体制に入りかけた。 けれど、 思い直して、 それに向きなおった。 それは、 そこに崩れていた骨だった。 こちらに近づきながら、 周りの闇を 少しずつちぎり取って、 小さな無数の球体にし、 骨にまとわせている。 それは骨を覆い尽くすと 体を形どった。 大きな黒いドットで描いた オオカミのような 姿だった。 けれどサイズ的にはしろくまで。 「待って、何? あたしを襲うつもり?」 訊いても答えは返ってこない