Tシャツにショートパンツ。
蒸し暑いので、まとめ髪だ。
突然会いに行くのだから、特別に可愛くして行きたい。
登山口から山に入ると、少し涼しくなったが、やはり暑いのには変わり無い。
頂上の神社の奥から、茂みの中に入って進むと、ハジメの家がある。
「こんにちは!」
古びたドアに向かって呼び掛ける。
反応は無い。
ハジメの家は呼び鈴が無い。
一人で来てみて、初めて気付いた。
エコなのか、何なのか知らないけれど、この家には、あって当たり前の設備が無いことが多い。
電気、ガス、電子レンジ、冷蔵庫、それに呼び鈴。
ドアを思いっきり強くノックしてみる。
と、
何の抵抗もなく、ドアに大きなひびが入った。
「わっ」
叫んだときには、ドアは木っ端微塵だった。
木っ端微塵というものを初めて見た。
まさに文字通りだ。
思っていたよりも扉の板が薄かったのと、腐りかけていたのが、きっと原因だ。
逃げ出したい気持ちだ。
でも、このまま逃げたら、ただの嫌がらせの器物破損ストーカーだ。
ドアを壊したことを正直に伝えて謝るのが、ベストだと思った。
蒸し暑いので、まとめ髪だ。
突然会いに行くのだから、特別に可愛くして行きたい。
登山口から山に入ると、少し涼しくなったが、やはり暑いのには変わり無い。
頂上の神社の奥から、茂みの中に入って進むと、ハジメの家がある。
「こんにちは!」
古びたドアに向かって呼び掛ける。
反応は無い。
ハジメの家は呼び鈴が無い。
一人で来てみて、初めて気付いた。
エコなのか、何なのか知らないけれど、この家には、あって当たり前の設備が無いことが多い。
電気、ガス、電子レンジ、冷蔵庫、それに呼び鈴。
ドアを思いっきり強くノックしてみる。
と、
何の抵抗もなく、ドアに大きなひびが入った。
「わっ」
叫んだときには、ドアは木っ端微塵だった。
木っ端微塵というものを初めて見た。
まさに文字通りだ。
思っていたよりも扉の板が薄かったのと、腐りかけていたのが、きっと原因だ。
逃げ出したい気持ちだ。
でも、このまま逃げたら、ただの嫌がらせの器物破損ストーカーだ。
ドアを壊したことを正直に伝えて謝るのが、ベストだと思った。