時は流れ ───心美ちゃん 高校3年の春……… 此処での生活も 1年を過ぎようとしていた。 春・夏・秋・冬… 毎日彼女の温もりを感じながら 過ごしている。 寒い時は 2人でひっついて。 「リク、湯たんぽみたい」 そう言いながら僕の体を撫でる。 君が悲しい時や苦しい時は、 そっと寄り添って。 …元気が出るようにと願った。 嬉しい時や楽しい時は2人で見つめ合う。 そして、今日も心美ちゃんに抱かれながら外の景色を眺めている。