誰かが 階段を上ってくる足音が 聞こえる。 “誰”の足音かは分かっている。 ダン、ダン、ダン。 怒りが籠った、 近づいてくるその音を 感じながら思った。 やっぱり、この世界に 私の居場所なんて ないのかもしれない。