心臓がドキンと飛び上がり、 背中と額に嫌な汗が滲み出る。 ココはマンション最上階12階の ……………ベランダ。 どう頭を働かせたって 侵入者とか、考えられないでしょ。 ───私の空耳、だよね… 恐る恐る、息を殺しながら 声がした方、右に振り向くと…… 「あ………あ、ぁぁ………」 それは、目を疑う光景だった。 顔も、名前も知らない男が 私の目の前にいる───