ピュア *first love*




媚びた口調に上目遣い。積極的な女の子は苦手。


ボーッとしていたい時まで、高いテンションで話しかけられて、うんざりしていた。


今日も名前も知らない、違うクラスの女の子がやって来た。


まわりの友達に会話を任せて、俺は例の彼女に目を向ける。


「わ、これあみが作ってきたの?」


窓際の席で、彼女の友達の堂園さんが、かわいくラッピングされた袋からクッキーを取り出して食べた。