歩くのが早い二人に合わせて、ペースを速めた。
一階の天井が吹き抜けになっている受付の前を通り、入院病棟へと続く長い廊下に入る。
時間が時間だけに、受付のホールには外来と思われる患者の姿はなかった。
スタッフらしき人がちらほらいただけだ。
廊下の壁ほぼ一面の大きな窓から見える空は、もう暗くなっている。
この傷、縫ったりするんだろうか。
血で傷が見えなかったし、応急手当の時も目を逸らしていた。
だからどのくらいの傷なのかわからない。
縫うほどの怪我をしたことがないから、縫合がどういうものかもわからないけれど……
白髪交じりの男の、白衣の背中を見た。
……荒っぽそう。



