好きだと思って。 告白して。 OKなら付き合って。 それからは褪せてゆくだけ。 『好きだよ』 溶けて、気化して、風がさらう。 この身体に『好き』の証を刻んだところで、永遠が保証されるわけでもない。 変化に敏感な彼女たちに、変わらないものを差し出せる自信がない。 臆病な俺は、成瀬が羨ましかったりもする。 どうして変化を恐れないんだ?