「どうか今日はモモと会えますように」


もう一週間くらい夢に出てきていないモモを想って、あたしはベッドの中で目を閉じた。


しばらくウトウトしていると、ぼんやりとなにかが浮かび上がってくる気配がする。


「……モモ?」


ハッとして起き上がると、あたしはもうベッドにはいなかった。


見覚えのある霧がかかったみたいに薄ぼんやりしたこの空間は。