そうだよ。

私がどんな思いで、早苗を呼んで来たと思ってるのよ!?

泣きたいのをこらえて、笑って『いいよ』って言って、早苗を呼びに行った私の気持ち、慎一くんは全然わかってない!

「一回ふられたぐらい、何だっていうのよ!

早苗のこと、本当に『手の届かない存在だ』って思ってるなら、初めから好きになんてならなきゃ良かったんじゃない!!」

目の前にいる慎一くんは、慎一くんだけど。