強がったまま、手術室に運ばれて、意識はすぐになくなった。

次に目を覚ますと、病室の白い天井が飛び込んで来た。

手術終わったんだ…。

目を開けた私に、真っ先に気がついたのは悠里さんで。

「渚ちゃん、大丈夫!?」
と、言われた。

でも、何に対しての『大丈夫』なのか、返事に困る。

無言の私に、

「お腹、痛くない!?」

優しく問いかけて来た。