君色の空

『慎一くんの笑顔、アタシ好きなんだよね…』

早苗は、そう言っていたから。

きっとふたりの恋は、うまくいったに違いない。

ああ…。

お腹痛くなってきた。

私は私服に着替えると、痛み止めの薬を飲んで、ベッドにダイブ。

なにもかもを忘れて、眠りたかった。

たとえばそれが、『永遠』と言われる眠りであっても、いいと思えるくらいに。