ずっと消えてしまいたいと思って、生きてきた。

この罪を背負って生きられるほど、私は強くない。

お兄ちゃんがお母さん以外に大切に思える、愛すべき人と一緒になるというなら、私が生きる理由もなくなったと言えるだろう…。

私はお母さんの代わりに、お父さんやお兄ちゃんの世話をすることに生きがいを感じていたのだから。

悠里さんにそのつもりがなかったとしても、ふたりにとってお母さんの代わりは、私だけではなく悠里さんでもいい。

つまり、私じゃなくてもいいということ。