その時、バスの窓に貼ってある紙が目に入った。


『車内での携帯電話の使用は禁止』と書かれている。


見なければ、良かった。


そう思いながら、私は周囲を見渡す。


すると、携帯電話を使っている人は沢山いた。


私達、高校生だけではない。


私達よりも、年上な大人達にも使っている人は多かった。


それなら、私も良いだろう。


一人では出来ない事も、やはり他にも同じ事をしている人がいると、人間は出来る様になってしまうんだ。


それに対して、やはり私は虚しさを感じた。


しかし、今は早くメールが見たい。