冬だったのに。 外だったのに。 汗をかくくらい、焦っていた祐太。 それなのに、やがてライブが始まると、 「飯でも食いに行くか」 と、私の手を取った。 無言で歩く祐太の隣で、何度も泣きながら謝る私に、 「縁がなかったんだよ」 と言って、やさしく涙を拭ってくれた。 一度も責めたり厭味を言ったりしなかった。 だけど、次からはチケットの管理は祐太の役割になった。 それに気づいたとき、ああやっぱり怒ってたのかな、と思った。