伝票を手にしてレジへ向かう祐太に続いて、私も席を立つ。 そのとき、隣のテーブルの女の人たちと目が合った。 私はハッとして、 「なんか、すいませんでした…」 と肩をすくめて謝った。 するとふたりは、 「別れずにすんで、よかった~」 「ね~」 と言って、明るく笑っていた。 …やっぱり全部聞かれてた…! 今さらながら、ものすごく恥ずかしい。 私は顔から火が出そうな思いで、小走りでレジの祐太のもとへ向かった。