「コーベビーウ、食べられるね」
「…は?」
と、ガミくん。
「…え?」
と、私と紗江子。
今、まさか、まさかの、あの高級食材のことを言った…のか?
「神戸…ビーフ…って言った?」
「そう。食べたい」
ム、ムリ…。
「私、そんなお金ない、です」
肩を縮めて、思わず敬語になってしまった。
「大丈夫、怜奈。私もだから」
「俺も」
ウジェーヌの顔には、明らかにハテナマークが浮かんでいる。
「どうして?ニッポン人は、お金持ちでしょ」
そんなウジェーヌを横目で見ながら、ガミくんが、
「ごめん。俺が昨日もっと詳しく聞いておけばよかった」
とため息交じりに呟いた。



