『契約』恋愛


「やっぱりココだったんだね。風春。」


そんな言葉をこぼし、玲奈は俺の横に腰掛ける。

だけどさ、“やっぱり”って何?
意味わかんねっての。

そんな戸惑いの気持ちが表情に出てしまっていたのか、玲奈はゆっくりと口を開いた。


「…教室出たとき、あたしのクラスの前通ったでしょ? もしかしたら屋上でサボるのかなって思ったから…。」


思うのは勝手だ。けど。
だからって玲奈が俺についてくる意味はない。ってか、そんなことされる筋合いはねぇ。