『契約』恋愛


「クラスメートだったとはいえ、居合わせたってだけでいきなりチューだよ?あり得ないって。」

「だから、ごめんって。」

「今考えると、『契約』の内容もふざけてるよね。」

「んー。まぁな。」


そう、『契約』なんて、ただの恋愛ゲームで、結局、気持ちを弄んでるだけにすぎなかったんだよ。

でも…、でもね?


「でもね風春。私に、『契約』を提示してくれてありがとう。それがあるから、今の私がある。」

「………何か、大袈裟だろ。」

「そんなことないよ。」


照れるように苦笑する風春を見て、私は小さく首を振った。

だって、本当に。
『契約』がなければ、私たちの関係は始まらなかった。あったからこそこうやって、私は風春と一緒にいられるのだから――…