『契約』恋愛


風春はいいって言ってくれたけど、さすがに何にもしないわけにもいかないと思い、食卓の片づけを一緒にした。

終わったあと床に座り込めば、どっと押し寄せてくる疲労感…。

まだ仕事中の風春の背中を見てから、ふと自分の指もとに視線を移す。

引き込まれそうな、不思議な光を放つ石が、そこにはあった。


「………風春。」

「ん、何?」

「今日、泊まってもいい?」

「いいよ…ってはぁ!?」


勢い良くこちらに向けられた顔に、浮かんでいた驚愕の表情。それを見て、自然と漏れた笑み。

だから、


「今日、泊めてよ。」


繰り返す、同じ願い。
少しでも長く、少しでも一緒に、
私のそばにいてほしいから。

きっとあなたも気づいているんでしょう?終焉のときは近いということに―――…