『契約』恋愛


「何が?って…。お前が聞いてきた質問の答えだよ。」


大きく伸びをしてから、佐山君はそのまま仰向けに寝そべる。
一方の私は、噂通りの人物像に小さなため息をついた。


「三時間って…、どういうつきあい方?」

「ん〜? やることやって終わり〜。」


その女の子の気持ちを思い、頬をひきつらせる私を知ってか知らずか、佐山君は何でもない風にさらりと答える。

噂通り、カタチだけのつきあい…。
ホントにこの人にとっての恋愛は遊びでしかないんだなって、少し悲しい気持ちになった。