『契約』恋愛


日曜日だからか、いつもより若干にぎやかな駅。その近くに、目的の店がある。

たくさんの店が並ぶ道、ウインドーショッピングをしながら足を進めれば、隣の雪乃の表情は、顔色に反して生き生きしていて。


「うっわー。あのテディベアとか超可愛い…。久しぶりにこんなところに来ると、変に目移りしてだめだねー。」


そんな風に言って笑うから、自然と俺にも笑みが漏れた。

混雑する人混みの中、行き交う人々…。
この人混みを歩くことが雪乃にとってかなり体力を浪費することくらいわからなかったわけじゃないけど。


「あ、あの店じゃね?」

「そうそう!チラシで見るよりすごくカラフルで可愛いね。」


雪乃が見せる笑顔に、つながれた手の温かさに、どうしたらいいのかなんて、全くわからなくなっていた。