『契約』恋愛


遠くから聞こえ始めた、子供達の声。
数人で連れ立っているのか、閑散としていた公園に、にぎやかな明るい声が響いてきて。


「…次、どこ行く?」


ゆっくりと雪乃の方に振り向きながらそう問えば、キラキラした瞳が俺をとらえる。


「え、私の行きたいところにつき合ってくれるの?」

「ん。どこ行きたいわけ?」


視線を宙に泳がせ、少し考えるような仕草を見せてから、雪乃は何かを思いついたかのようにいたずらに笑った。


「…駅の近くの雑貨屋さん。
この前オープンしたばかりのところなんだけど、入院してたからまだ行けてなくて。」


わかる?と首を傾げながら問いかける雪乃を見ながら、頭の中で記憶をたどる。

そして思いいたったのは、女の子が好きそうな、カラフルな外観の店。店の外観をハッキリ思い出してから、首を縦に振った。