『契約』恋愛


通い慣れた学校までの道のり。時折会話を交わしながら、ただひたすらに目的地への歩を進める。

そしてだいぶ学校が近くなった頃、学校よりも2ブロック前のカドで細道に入った。


「…この道、初めてだ。」

「え、風春も?私も実際に通るの初めてなんだよ。」


細くて狭いわりに、きちんと整備されている道。時折、道ばたのコスモスが風に揺れている。


「あ、あそこだよ!」


道端に視線を泳がせていると、急に聞こえた雪乃の声。指差された方向に目を向ければ、いたって普通な、まぁあえて言えば入り口に自販機がある、ちょっと大きめな公園が目に映る。

でも。


「あ?あそこ?フツーな公園じゃん。紅葉なんて見れなくね?」


ふと思った疑問。
そう問いかけた俺を見上げ、雪乃はニヤリとほほえんだ。