「学校の裏…だっけか?」
「うん。地味に広い公園だよ。」
この季節にしては、あたたかい朝。
眩しい光が世界ごと包む。
時折吹く風に舞う木の葉の色が、これから見に行く紅葉をイメージさせた。
「日曜日だし、子供とかたくさんいるかもね。」
「それにしたって、まだ外で遊ぶような時間じゃなくね?」
「あはは。それもそうか。私たちちょっと、張り切りすぎちゃったね。」
くだらない話で、笑いあって。
進んでいく道は光であふれていて。
この先続く未来、何も障害なんてないようにさえ思える。
「あー、久しぶりの外気持ちいいなぁー。」
そうつぶやく雪乃の病気さえも、治ってしまうように思えた。

