見えなくなった、凛の背中。
静かにゆっくりと閉まるドア。
再び隔離された、孤独の部屋…。
静かな病室、最後の凛の言葉が頭でリフレインして。したくないのにも関わらず、やっぱり希望は募っていく。
まさか、風春が――…?
そんなはず、ない。
そんなこと、ありえない。
だって私は、酷い言葉で風春を傷つけたのだ。私のことなんて嫌いになって当然、会いたいと思うことなど、ないに等しいのに…
高鳴る鼓動を押さえるように、ぎゅっと胸を押さえた。
痛い、痛いと、心が叫ぶ。
自ら望んだことだけど、嫌われることがツラくないわけなくて。
自らの行動に後悔なんてしないけど、ああすることしかできなかった自分に嫌悪感を抱く。
熱くなった瞳に気づかないフリして、強く唇を噛んだ。

