『契約』恋愛


「そっか。…なんか、雪乃の話聞いて佐山君のこと見直しちゃったよ。」


優しく笑う凛の声も、発された言葉も、すべてがモノクロのまま。

悔しくて、虚しくて…
震える手を隠すようにしてぎゅっと握りしめる。

脳裏に浮かぶのは、無限ループのごとく私に絡みつく問い。

どうして、私が?

どうして、こんな身体なの?

誰も答えてなんかくれない。
自分で答えなんて探し出せない。

ただ唯一わかること、それは――…

やっぱり私には恋する資格なんて無くて。
ただ人を傷つけて、欺いて、裏切っているだけっていうこと。

傷つけないための嘘ならば、
何のための裏切りなのか?

結局傷つけることには
変わりないじゃないか――…