最初はそのカップルなんて気にも留めてなかったんだ。 ただ私達と同じようなカップルなんだなーって思ってただけで…。 でも、そのカップルが近づいてくるにつれて私の顔色が変わって行った。 だってそこには… 「ん??ねねちゃんじゃない??」 ドキっ 「…珠紀さん…。」 珠紀さんは、知らない男の人と手をつないでニコっと笑った。 チラッと亮馬を見ると、 気まずそうに顔を伏せていた。