胸の底に沈む言葉が
浮かび上がってこなくて
絶望に頭を抱えた

それはまるで
空に放ってしまった
赤い風船
沼に投げ入れた
銀のピアス
床に叩きつけた
キミとの思い出

なかなか掬えない言葉
スルリと手から逃げ出して
ボクは困惑し俯く

それはまるで
尻尾を切って
逃げた蜥蜴
鳥籠から羽ばたいた
真白き翼
鎖を喰いちぎる
獰猛な獣


何をしたら伝わるのか
何があれば分かり合えるのか

言葉

それが欠けてしまった僕達には
沈黙という名の終焉が
静かに手招きをして
待ち受けているだけだ





《言葉》