あたしは何事かと思った。
そしたら…
バンッ
あたしは常田君に突き飛ばされて、しかも…
押し倒される状態となった。
「…」
「いってぇ。
ってご免!!」
常田君は慌ててあたしから離れる。
あたしも埃の絨毯から起き上がり、出来るだけ埃を払う。
「常田、君?」
「マジご免って!
その、そういうんじゃなくて、箱が落ちてきたから。」
見ると、先ほどまでなかった、これまた埃まみれの段ボールが床に転がっていた。
「助けてくれたの?」
「うん、まぁね。
そういう事だけど、逆に怪我してない?」
「あたしは全然平気。それより常田君は?
」
「オレは平気だよ。
こう見えてケッコー丈夫だから。」



