その後も少し話していたら、とうとうチャイムがなった。


「そういえば、担任って誰か知ってる?」


未来は言った。


「さぁ?
見るの忘れた。」


そんな事を言ってたらガラガラっと教室のドアが開いた。


「席つけー!」


「嘘!」


未来は絶句の声をあげる。


「未来、1年間頑張ろう。」


「うん。」


入ってきたのは体育の戸田だ。


男子の体育の先生で、生徒の支持率は0%。


つまりあたし達は貧乏籖引かされたってわけだ。


「妃奈ー助けてー!」


「あたしも助けてー!」


はぁ…


雨降ってるし、担任は戸田だし、


ろくでもない1年になりそう。


あたしはそう直感した。