「滝沢!
滝沢!!」
「へ?
あ、はい。」
「何ボーっとしてんだよ。
せっかくだから、パシリやって貰おっかな。」
結局パシられるのか。
まぁ、その為に来たんだけどね。
「とりあえず、その辺のプリントとか全部集めてまとめといて。」
「え?」
その辺にあるプリントと言うのは、北条先生の横の先生の机にまで占領されている大量のプリントである。
「これ、全部…」
ざっと見ただけで1時間はかかるな。
「そうだ。
ってことでよろしくな。」
そう言って、北条先生はニッて笑った。
ドクンッ
心臓があからさまに動く。
それくらい、北条先生の笑顔は魅力的だった。



