4年前― あたしは学校の帰りに昴とデートしてた。 「妃奈!」 「何?」 「何でもねえよ。」 「何それ! 話しかけたんだから何か言ってよ!」 「じゃあ…」 昴は足を止め、あたしを真っ直ぐ見て言った。 「オレの隣の位置は一生妃奈の場所な?」 昴はそう言ってまた歩き出した。