「だって、北条先生は先生だもん。」
北条先生、あの時に言ってたよね。
初めて学校で話した時に。
「オレはこの学校の教師で滝沢の先生だ。」
そうあの時から、好きになってはいけなかったんだ。
だから、みやびちゃんの恋の応援も中途半端になった。
後悔してる。
あたしがその頃好きだったのは昴で、みやびちゃんが好きだったのは先生。
本当に、申し訳ない事をした。
「北条先生は皆の先生だから、絶対に手をだしちゃいけない。
だから北条先生はどんな子に告られても断ったんでしょ?」
「そうだ。」
北条先生は力無く返事した。



