元カレ教師



「はっきりさせたい事?」


「はい。
っていうか、あたしが一方的に言いたい事というか…」


あたしは俯いていまった。


そして、また顔を上げた。


「あたしは、昔、っていてもほんの少し前までですけど、北条昴が好きでした。」


そう、


あたしが引きずってたのは昴。


あたしの元カレ。


「だけど、最近は、北条先生が好きでした。
教師としても、人としても、」





「そしたら、いつの間にか男としても好きでした。」


「妃奈…」


北条先生は、あたしを名前で呼んだ。


「だけどあたし、やっぱり北条先生が嫌いです。」