教室に帰ると皆か席についていた。
あたしは緊張気味に席についた。
あたしは横に座っている阿紗子を見た。
阿紗子も何となく様子が違うように見えた。
間もなく北条先生が教室に入って来た。
更なる緊張感が教室の空気を締め付けた。
皆はどういう思いで今日という日を迎えたのだろう?
きっとそれぞれ違う気持ちなはずだ。
北条先生への気持ちが皆同じであるはずはないだろう。
北条先生に恋した女の子もいれば、未来のようにさして何も思わなかった子もいるだろうし、勉強面で、支えられた子、部活で支えられた子、その他で支えられた子、
さまざまなはずだ。
もしかしたら憎んでた子もいるかもしれない。
確か、彼女が北条先生を好きになったから振られた憐れな男の子がいた気がする。
…
皆、本当に何を思っているのだろう?



