怖いんだ。


一学期の始めみたいに、自分のことを跳ね返されるのが怖いから。


だから言い訳してるんだ。


いろんな形で。


あたしは泣きそうになった。


知りたかった。


本当に北条先生は木下先生と付き合ってるのか。


どうしようもなく膨らんでいく気持ちはあたしに命令してるみたいだった。


行け、と。





あたしは考えた。


決めた。


あたしは自分の胸に誓った。


だが、準備をしないといけない。


何の鎧も用意しないで戦に行く程あたしも馬鹿じゃない。


バレンタイン戦は中止だ。


あたしは終止符を打つ為の準備を始めた。


心の整理を。