「未来の気持ちはすっごい嬉しいよ。
確かにまだ北条先生のことは好きだしね。
だけどね、もう昔の事は昔の事なの。
今の事じゃない。」
「妃奈…」
「言ったでしょ?
本当は中学卒業する時に忘れるって決めたって。
もう放課後デートで着てた制服もお別れだから、今日で過去とはサヨナラするってさ…
だからみやびちゃんのこと応援するの。
そしたらきっと、完全に忘れられるから。」
「…分かったよ。
妃奈の勝ち。
でもこれだけは約束して?
絶対その決断に後悔しないって。」
「しないよ。
あたしはみやびちゃんの友達だから。」
この一言が
あたしの人生を
狂わせていった。



