元カレ教師



「あの子確か…」


阿紗子を見るみやびちゃん


「北条先生が好きな子だよ。」


「これでこのクラス何人目?」


「7人目。」


「もういいじゃん。」


あれからも応援隊を続けてくれてる2人に言った。


それでも気になるには気になる。


7人か…


一体彼はいくつのチョコを貰うのだろうか。


そりゃ、生徒の好意を跳ね返すようなまねは出来ないだろうけど。


ちょうどそんな時だった。


「どうしたの!?」


シリアスな声がした。


見ると、一人の女の子が魂が抜かれたが如くに固まっていた。


「木下先生が…」


意外と近所で行われていた会話は、あたし達3人には丸聞こえだった。


「北条先生にチョコ渡してた…」


「うん。」


真剣な面持ちで聞く友人


「だから渡せなかった…」