もしかして…


木下先生と、北条先生って付き合ってるの?


あたしは会話を続ける2人を見た。


付き合っててもおかしくない。


それぐらいに、2人は自然に話している。


そうだ。


2人、前に付き合ってたんだっけ?


あたしは自分の心臓がコクコクと音わ立てているのを感じた。


元鞘に戻るって、ありだもんね。


あたしはもう一度2人を見る。


名前で呼び合うか…


「あたし、教室に戻って着替えたりしてきます。」


「そうね。
皆が来ないうちやらないとね。
多少でも、勉強したいだろうし。」


「テスト、頑張れよ。」


「はい。」


あたしはそれだけ言って職員室を出た。


あたしはテストの事なんて忘れていた。